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白内障手術の最新レンズ「パンオプティクスPRO」とは?光ロス94%の次世代多焦点眼内レンズを眼科医が解説

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白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズ(IOL)を挿入します。


近年はレンズ技術が大きく進歩し、単に白内障を治すだけではなく、術後の見え方の質(QOL)を高めることができるようになりました。


その中でも現在注目されているのが、最新の三焦点眼内レンズPanOptix pro(パンオプティクスPRO)です。

パンオプティクスPROの主な特徴
  • 光利用率94%という高効率
  • 光散乱を約50%低減
  • コントラスト感度約16%向上
  • 遠方・中間・近方が見える三焦点レンズ


この記事では、パンオプティクスPROの仕組みや従来レンズとの違い、メリット・デメリットについて詳しく解説します。





目次


パンオプティクスPROとは

パンオプティクスPROは、白内障手術で使用される三焦点眼内レンズです。

遠方・中間・近方の3つの距離にピントを作ることで、日常生活の多くの場面でメガネ依存を減らすことを目的としています。

三焦点レンズの見える距離
  • 遠方:運転・テレビ
  • 中間:パソコン・料理
  • 近方:スマートフォン・読書

従来の多焦点レンズでは光を分ける構造のため光ロスが問題でしたが、パンオプティクスPROではその点が大きく改善されています。


光利用率94%の次世代光学設計

多焦点レンズでは光を複数の焦点に分けるため、どうしても光の一部が失われるという問題があります。

パンオプティクスPROでは新しい光学設計により光利用率94%を実現しています。

レンズ 光利用率
従来パンオプティクス 88%
パンオプティクスPRO 94%

光ロスが減ることで明るく自然な見え方が期待できます。


光散乱を約50%低減

パンオプティクスPROでは、回折構造を最適化することで光散乱が半分程度に減少しています。

レンズ 散乱光
従来パンオプティクス 12%
パンオプティクスPRO 6%
光散乱が少ないメリット
  • コントラストが良い
  • 夜間の見え方が改善
  • ハロー・グレア軽減

コントラスト感度の向上

視覚の質を評価する指標としてMTF(Modulation Transfer Function)があります。

パンオプティクスPROでは約16%のコントラスト向上が報告されています。

  • 物体の輪郭がはっきり見える
  • 暗い場所でも見やすい
  • 視界がクリア

他の眼内レンズとの比較

レンズ 遠く 中間 近く メガネ依存
単焦点レンズ 多い
Vivity やや少ない
パンオプティクスPRO 少ない

パンオプティクスPROのメリット

  • 遠・中・近が見える
  • メガネ依存が減る
  • コントラストが良い
  • 夜間視が改善

パンオプティクスPROのデメリット

多焦点レンズには次のような特徴があります。

  • 夜間に光の輪(ハロー)
  • まぶしさ(グレア)
  • 慣れるまで時間がかかる場合

どうしても単焦点レンズと比較すると、上記の点は劣ってしまうという側面もあり、そのため生活スタイルに合わせたレンズ選択が重要です。


パンオプティクスPROが向いている方

  • できるだけメガネを使いたくない
  • 仕事でパソコンを使う
  • アクティブに生活したい
  • 旅行や運転を楽しみたい

よくある質問

Q メガネは完全に不要になりますか?

生活の多くで不要になる可能性がありますが、細かい作業では必要な場合があります。

Q 手術は痛いですか?

点眼麻酔で行うため、通常は強い痛みはありません。

Q 誰でも入れられますか?

角膜乱視や網膜疾患などによって適応が変わるため、事前検査が必要です。


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