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若い世代でも緑内障に?健康診断で見つからないリスクと早期発見のポイント

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若い世代でも緑内障に?健康診断で見つからないリスクと早期発見のポイント

 

緑内障=年配の病気

というイメージが強いですが、20代・30代など若い世代でも発症します。

日本では緑内障は 失明原因の第1位とされ、早期発見と継続的な治療が重要です。
ところが若年層では自覚症状に乏しく、健康診断だけでは見逃されやすいのが実情です。

今回は「若い人の緑内障」「健診で分かることと眼科精密検査の違い」「あおぞらクリニック眼科形成外科で受けられる精密検査」
をわかりやすく解説します。

「健康診断で緑内障疑いと指摘された」 「自分にも可能性があるのか心配」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次
  1. 緑内障とは?若い人でもなるの?
  2. 健康診断で緑内障は見つかる?どこまで見てる?—眼科精密検査との比較
  3. 若い人が受けておくべき精密検査(視野検査・OCT・眼底検査)
  4. 健診が「異常なし」でも受診を検討すべきサイン
  5. 視野欠損の見え方イメージ(図解)
  6. 若い世代が気になるQ&A
  7. あおぞらクリニック眼科形成外科の取り組み(内部リンクあり)
  8. まとめ・ご予約

 

緑内障とは?若い人でもなるの?


健康診断でよく耳にする「視神経乳頭陥凹拡大」とは?

 

健康診断の眼底検査で「視神経乳頭陥凹拡大の疑い」と指摘されることがあります。

視神経乳頭とは、目の奥で視神経が束になって出ていく部分のことを指し、ここに生理的なくぼみ(陥凹)が存在します。
緑内障では眼圧の影響で視神経が圧迫され、この陥凹が通常より大きく見えるため、健診で注意喚起されるのです。

 

 

緑内障とはどんな病気?

 

緑内障は眼圧が高くなることで視神経が障害され、視野が欠けていく病気です。
また、一度欠損した視野は回復しません


進行すると失明に至ることもあるため、進行防止、抑制のための眼圧コントロールが治療の基本となります。

 

 

日本人に多い「正常眼圧緑内障」

 

ところが日本人では、眼圧が正常範囲でも緑内障を発症する「正常眼圧緑内障」が非常に多いことが分かっています。

健康診断の眼圧検査では「正常」と判定されても、視神経のダメージは進行している場合があるため注意が必要です。
このため、眼圧だけでなく視野検査やOCTなどの精密検査が欠かせません。


 

なぜ日本人に正常眼圧緑内障が多いのか?

 

欧米では「高眼圧型緑内障」が多いのに対し、日本人を含む東アジアでは約7割が正常眼圧緑内障といわれています。
その背景には以下の要因が考えられています。

 

視神経が構造的に弱い:日本人は視神経乳頭が小さめで、ダメージを受けやすいとされます。

血流障害:低血圧や血管攣縮体質により視神経への血流が不安定になり、障害を起こしやすくなります。

生活習慣や体質:冷え性・夜型生活・ストレスなども眼循環に悪影響を与える可能性があります。

 

つまり「眼圧が正常だから大丈夫」とは言い切れず、日本人は正常眼圧緑内障に特に注意が必要なのです。

 

 

若い世代のリスク因子

 

緑内障は中高年だけの病気ではなく、若い世代でも次のような要因でリスクが高まります。

 

強度近視(-6D以上):眼球が前後に長くなることで視神経が引き伸ばされ、障害を受けやすくなります。
家族歴:親・兄弟に緑内障があると発症リスクが高まります。
ステロイド薬の使用歴:点眼・内服・外用でも長期使用で眼圧上昇を招くことがあります。
低血圧や片頭痛:視神経への血流不足を起こしやすい体質。
生活習慣:夜更かし、強いストレス、冷え、睡眠不足などもリスク因子になり得ます。

 

これらのリスクがある若い方は、健診で異常がなくても早めの眼科受診・定期検査が安心につながります。

 

 

 

健康診断で緑内障は見つかる?どこまで見てる?
—眼科精密検査との比較—

 

一般的な健診では視力検査・眼圧検査が中心です。

しかし初期緑内障は視力が保たれることが多く、正常眼圧緑内障では眼圧も正常に出るため
健診のみでは早期発見がむずかしい場合があります

 

項目 健康診断で分かること 眼科の精密検査で分かること
視力検査 裸眼/矯正視力の測定(初期緑内障は正常のことが多い) 視野の質・欠損の有無まで評価
眼圧検査 眼圧のスクリーニング(正常眼圧緑内障は見逃しやすい) 時間帯変動や角膜厚の影響を加味した総合評価
眼底写真 視神経乳頭の概観(判定は簡易的) OCTや詳細眼底観察で微細な変化を早期検出
総評 きっかけ作り。「異常なし」でも安心しすぎない 早期発見・経過観察に不可欠

 

 

若い人が受けておくべき精密検査
(視野検査・OCT・眼底検査)

 

視野検査:見える範囲の欠けを詳細評価。初期の視野異常を検出。
OCT(光干渉断層計):視神経や網膜神経線維層の厚みを数値化し、微細な変化を可視化。
眼底検査:視神経乳頭や網膜の状態を直接観察。

 

あおぞらクリニック眼科形成外科では、視野検査とOCTを組み合わせた早期診断体制を整えています。

 

OCT画像での正常な視神経層の厚みと緑内障眼の比較

 

正常眼の解析データ



緑内障眼の解析データ


比較すると、緑内障眼の厚みマップでは下方が青くなっており、この部分が視神経層の薄い部分を表しています。
この厚みに対応した部分が実際に視野の欠損として確認されることも多く、早期発見には重要なデータです。



健診が「異常なし」でも受診を検討すべきサイン

 


視界の一部が欠けている・かすむ感覚がある
強度近視がある/家族に緑内障がいる
夜間の見えにくさが気になる
慢性的な眼精疲労・頭痛が続く

 

上記に当てはまる場合は、健診が正常でも眼科の精密検査をおすすめします。

 

視野欠損の見え方イメージ(図解)

 

緑内障は中心視が保たれ、周辺から見えにくくなることが多く、初期は気づきにくい病気です。

   

 

※図はイメージです。症状の現れ方には個人差があります。

 

 

 

若い世代が気になるQ&A

 

Q. スマホやPCの使いすぎで緑内障になりますか?

直接的な原因にはなりにくいですが、長時間の近業は眼精疲労や近視の進行につながり、結果としてリスク因子を高める可能性があります。適切な休憩・距離・照明環境を心がけましょう。

Q. コンタクトやレーシックは緑内障と関係しますか?

コンタクト装用やレーシック手術が危険因子となることはありませんが、強度近視の方が使用することが多く、緑内障リスクの高い層と重なります。定期的な視野検査・OCTでのチェックが有効です。

Q. 緑内障は遺伝しますか?

家族歴は重要なリスク因子です。親・兄弟に緑内障がいる方は、若いうちから定期検査をおすすめします。

Q. 治療は一生続ける必要がありますか?

多くの場合、点眼などの治療を長期的に継続して眼圧を適正に保ち、進行を抑えます。定期検査で経過を確認します。

 

 

 

 

 

あおぞらクリニック眼科形成外科の取り組み

 

視野検査・OCTによる早期発見体制
眼科専門医による丁寧な診察・経過フォロー
板橋区役所前駅からアクセス良好。お仕事帰りも受診しやすい

 

👉 緑内障の原因や治療について
👉 視野検査について

 

 

まとめ・ご予約

 

 

緑内障は若い世代でも発症します。
健康診断だけでは初期発見が難しく、視野検査・OCTなどの精密検査が重要です。
強度近視・家族歴がある方は特に注意し、定期検査を。

 

 

「健診は異常なしだけど不安…」という方は、あおぞらクリニック眼科形成外科へご相談ください。

 

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