ブログ

白内障のサイン?「ものが黄色く見える・夜の光がまぶしい」と感じたら

local_offer眼科

 

「最近、白い画面を見ると黄ばんで見える」 「景色全体が黄色っぽくかすんで見える」



そんな違和感を覚える方はいませんか?実はそれは、白内障の典型的な症状のひとつです。
白内障は誰にでも起こりうる目の病気であり、特に加齢とともに発症率が高まります。
有病率は60歳前後から急増し、70歳時点で100%に近いとされています。(程度の弱いものを含む)


そのため、誰しもが「白内障」という病気に対し知識を身に着けておくことは今後の人生において非常に大切です。



本記事では、白内障によって色の見え方が黄色く変わる理由や、夜間の運転でのまぶしさとの関係、そして治療方法を「あおぞらクリニック眼科形成外科」がわかりやすく解説します。





白内障とは?


白内障は、目の中でレンズの役割を果たしている「水晶体」が濁ってしまう病気です。





水晶体は本来透明で、光を網膜に正確に届ける役割を担っています。しかし、加齢や紫外線、生活習慣などによって徐々に濁ってしまうことで、視力低下や見え方の質に影響を及ぼします。


主な原因は以下のとおりです。

  • 加齢による自然な変化
  • 紫外線の長期的な影響
  • 糖尿病や高血圧といった全身疾患
  • ステロイドなど薬の副作用
  • 喫煙や生活習慣による影響



初期の段階では自覚症状が少なく、健診や眼科受診で初めて指摘されることもあります。


進行すると「かすむ」「ぼやける」といった視力低下に加えて、「色が黄色く見える」などの症状が目立ってきます。


白内障の症状:「黄色く見える」とは?



白内障の特徴的な症状の一つに「色の見え方の変化」があります。


特に、白や青といった明るい色が黄色や茶色にかすんで見えることがあります。
これは、水晶体が濁ることで短い波長の光(青や紫)が通りにくくなり、残った黄色系の光が強調されてしまうためです。



患者さんからよく聞かれる具体的な例には、次のようなものがあります。


  • 白いシャツがクリーム色やアイボリーに見える
  • 青空がどんよりとくすんで見える
  • 夕焼けのように全体が黄色がかって見える
  • ものが2重に見える



この変化はゆっくり進行するため自覚しにくいことも多いのですが、あまりに白内障が進行してしまうと手術の難易度が上がったり、ほかの眼疾患を合併してしまうリスクが生じます。



夜間の運転でのまぶしさも白内障のサイン



白内障が進むと、「夜の街灯や対向車のライトが異常にまぶしく感じる」という症状もよく現れます。これは水晶体の濁りが光を乱反射させるためで、特に暗い中で強い光を見ると、まぶしさが増して見え方が不快になるのです。

夜間の運転中に以下のような経験がある場合は、白内障の可能性を疑うべきです。


  • 対向車のヘッドライトが眩しすぎて視界が遮られる
  • 街灯がにじんで大きく光って見える
  • 信号の赤と黄色の見分けがつきにくい
  • 月が2重に見える


特に運転を日常的にされる方にとっては、事故リスクにも直結する重要な症状です。


白内障による色覚変化が生活に与える影響



色の見え方が変わると、日常生活のあらゆる場面に影響します。例えば、料理では食材の鮮度が分かりにくくなり、美術やデザイン関係の仕事では色彩感覚の低下が致命的になることもあります。また、人の顔色や肌の色が違って見えることで、コミュニケーションに違和感を覚えるケースもあります。


さらに、運転中の信号機の色が識別しづらくなることは安全上の大きなリスクです。このように、「黄色く見える」という一見些細な症状も、生活の質や安全性を大きく損なう可能性があります。






他の病気との違い


「ものが黄色く見える」と感じたとき、必ずしも白内障だけが原因ではありません。他の病気との鑑別が重要です。


  • 加齢黄斑変性:視野の中心が暗くなる、歪んで見えることはありますが、全体が黄色く見えることはありません。
  • 黄疸:肝臓の異常で皮膚や白目が黄色くなりますが、見え方そのものは変化しません。



したがって、色覚の変化を感じた際には必ず眼科での精密検査を受けることが推奨されます。


白内障の治療法


残念ながら、点眼薬では白内障の進行を完全に止めたり、改善させることはできません。根本的な治療法は「手術」です。白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。


眼内レンズには以下の種類があります。


  • 単焦点レンズ:保険適用。ピントが一つに合う。
  • 多焦点レンズ:自費診療。遠くと近く両方にピントが合う。乱視矯正にも対応(不正な乱視に関しては要相談)



手術自体は10〜20分程度で終わる日帰り手術が主流で、術後数日から1週間ほどで視界が大きく改善する方が多くいらっしゃいます。患者さんの中には「手術後、世界が驚くほど明るく鮮やかに見える」と感動される方も少なくありません。



あおぞらクリニック眼科形成外科での対応


当院では、白内障をはじめとする眼科疾患に幅広く対応しています。白内障・緑内障・眼形成外科の専門医による診療を行っており、最新の手術機器と丁寧なカウンセリング体制を整えています。


また、白内障手術と同時に緑内障手術や眼瞼下垂手術なども組み合わせて行うことが可能です。患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせ、最適な治療法をご提案いたします。


よくある質問(FAQ)



Q. 黄色く見えるのは白内障だけですか?

A. 白内障が原因であることが多いですが、黄斑疾患や全身疾患が関係している場合もあります。必ず眼科で検査を受けましょう。

Q. 白内障の進行は予防できますか?
A. 完全に防ぐことはできませんが、紫外線対策や生活習慣の改善で進行を遅らせることが期待できます。

Q. 手術は痛いですか?入院は必要ですか?
A. 点眼麻酔で行うため痛みはほとんどなく、日帰り手術が可能です。

Q. 夜の運転でまぶしさが強いのも白内障のせいですか?
A. はい。白内障の進行で光が乱反射しやすくなるため、夜間のライトがまぶしく感じられます。

Q. どのくらいで視力が回復しますか?
A. 個人差はありますが、多くの方は術後数日〜1週間で見え方の改善を実感されます。


まとめ


「ものが黄色く見える」「夜間の街灯や対向車がまぶしい」といった症状は、白内障のサインである可能性があります。放置すると進行し、生活や安全に大きな影響を与えるため、早めの眼科受診が大切です。あおぞらクリニック眼科形成外科では、専門医が丁寧に診察し、最適な治療をご提案いたします。視界の違和感に気づいたら、ぜひ一度ご相談ください。


TOPへ