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多焦点眼内レンズで後悔しないために~PanOptix(パンオプティクス)の特徴と費用・注意点を解説

白内障手術で使用する眼内レンズには「単焦点」と「多焦点」があります。
その中でも当院でおすすめしているレンズが、アルコン社製の三焦点多焦点眼内レンズ PanOptix(パンオプティクス)です。

「遠く・中間・近く」がバランスよく見える設計で、生活の利便性を高められる一方、
「後悔した」という声もあるため、正しい情報を知ってから選ぶことが大切です。

この記事では、パンオプティクスの特徴・メリット・デメリット・費用・Q&Aまで詳しく解説します。


目次




1. パンオプティクスとは?特徴と仕組み


パンオプティクスは2019年に厚生労働省認可された日本国内で最も使用実績のある三焦点型多焦点眼内レンズで、遠方・中間・近方の3つの距離に焦点があうような構造をしています。


従来の二焦点では「中間距離(60cm前後)」が弱点でしたが、PanOptixはこの距離を強化しており、
スマホ操作・PC作業・料理・買い物など日常生活で多くのシーンを快適にできます。

また、他の3焦点レンズと比較しても遠方のコントラスト成績が良好で、焦点も自然に合う構造をしているのが特徴です。


あおぞらクリニック眼科形成外科での多焦点レンズを使用する際の選択率も最も高く、術後成績も優秀なレンズです。


💡 ポイント: 「中間距離を裸眼で快適に見たい方」に特に向いているレンズです。




2. パンオプティクスのメリット

  • 眼鏡の使用頻度を大幅に減らせる
  • 遠・中・近の見え方のバランスが良い
  • スマホ・PC利用に強い
  • 日常生活全般で裸眼の快適さを実感できる


3. デメリット・注意点

  • 夜間の光がにじむ「ハロー・グレア」が出ることがある
  • 暗所でのコントラスト感度が低下する
  • 細かい文字を長時間読む際には眼鏡が必要なこともある
  • 緑内障や網膜疾患がある場合は適応外となることもある


注意: 「万能ではない」ことを理解することが後悔を防ぐカギです。



4. 他の多焦点レンズとの違い


二焦点:
遠方と近方のみ。中間距離は他レンズと比較すると弱い。
EDOF: 焦点の幅を広げて遠く、中間は自然な見え方だが近方は弱い。
PanOptix: 三焦点設計で近方・中間・遠方すべてをカバーしている。中間はEDOFレンズのほうがやや優位。



読書も運転もPC作業もなるべく眼鏡なしで生活したい方にパンオプティクスは適しています。


👉 単焦点と多焦点レンズの違いをさらに詳しく知りたい方は、
こちらの記事もご覧ください。


5. 選定療養と費用(当院料金)


パンオプティクスは選定療養の対象です。
通常の白内障手術費用は健康保険でカバーされ、追加費用としてレンズ差額を負担します。


当院での料金:

・片眼:290,000円(税込)
・トーリック(乱視矯正):330,000円(税込)
※上記はレンズのみの料金となります。手術代は別途保険に応じた金額でご案内させていただきます。

トーリック適応は検査員と医師が検査結果を踏まえてご案内するため、患者様が迷う必要はありません。


6. 患者様の声・体験談

👩 「眼鏡をほぼ使わずに生活できるようになり感動しました」


👨 「最初は夜の運転時にライトが気になりましたが、慣れてきて不便はありません」


👩 「スマホもパソコンも裸眼で快適に使えています」



7. 後悔しないためのチェックポイント

  • 夜間運転を頻繁にする方は注意
  • 読書を長時間する方は眼鏡が必要になる場合がある
  • 費用とメリットのバランスを理解する
  • ライフスタイルに合わせて選択する

8. 当院での検査とカウンセリング


当院では以下の流れでご案内します。

1.視力・眼内構造の精密検査
2.ライフスタイルやご希望のヒアリング
3.単焦点・多焦点の比較説明
4.トーリック適応の有無を検査結果からご案内


9. よくある質問(Q&A)


Q1. PanOptixにすれば眼鏡は不要ですか?

A. 多くの距離で裸眼生活が可能ですが、細かい文字や暗所では眼鏡が必要な場合があります。近くの細かい作業をする方は注意が必要です。

Q2. 夜間の運転は大丈夫?
A. 光のにじみを感じる方もいますが、慣れて改善される患者様が多いです。

Q3. 費用はどのくらい?
A. 当院では片眼290,000円、トーリック330,000円(税込)です。

Q4. トーリックタイプは自分で選ぶの?
A. いいえ。検査員・医師が結果を踏まえて、適正なレンズをご案内します。

Q5. PanOptixとEDOF、どちらが良い?
A. 目の状態を見ての判断にはなりますが、近方を重視する方はPanOptix、中間距離の自然さを重視する方はEDOFが優位とされています。


10. まとめ


PanOptixは三焦点型多焦点眼内レンズで、遠・中・近をバランスよくカバーでき、日常生活の裸眼率を高められます。
ただし、夜間の光のにじみや費用面の理解が不可欠です。


現在、当院では片眼290,000円・トーリック330,000円(税込)でご案内をしております。
トーリックレンズを採用するかに関しては検査員と医師がご自身によりよい方を判断しご案内させていただきます。


「後悔しないため」には、必ず生活スタイルを医師と相談し、最適なレンズを選びましょう。
レンズや手術について相談がしたい方は、お気軽に当院までお越しください。


👉 ご予約はこちら

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